概要
……いや、早く書けよ!
坂本姫花は腹部をナイフで刺された。構築される密室、逃走する犯人。
薄れゆく意識の中で姫花はメッセージを残そうとするが……
薄れゆく意識の中で姫花はメッセージを残そうとするが……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ユーモアに彩られた密室の一幕
命の危機に瀕した主人公が、犯人を示す「ダイイングメッセージ」を残そうと奮闘する物語。密室殺人というミステリーの王道的な舞台設定の中で、主人公の行動や思考が予想外の方向へ展開し、シリアスな状況を笑いに変える独特のコメディ作品です。
緊迫した状況を描いているはずなのに、主人公の行動はあまりにも斜め上を行き続け、読者の心の中は「いや、早く書けよ!」の大合唱。文章も軽妙でテンポが良く、主人公が次々と試行錯誤を重ねる様子が巧みに描かれており、そのたびに新たな問題や意外な展開が生まれるため、最後まで飽きることなく楽しむことができます。
またディティールへのこだわりも、このコメディの魅力を支えて…続きを読む