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概要
僕と彼女になら永遠だってあるかもしれない。
「運命って幽霊みたいよね」
隣の席に立つ蓮見はそんなことを口にした。彼女も混乱しているのかもしれない。
「まあ音は似てるよな」
「いや語感の話じゃなくて。もっと本質的な話よ、川越くん」
自分の席に立つ僕に、彼女は自分の主張を順序立てて説明する。
「運命って目に見えないでしょ? だから本当にそこにあるかなんて誰にもわからないの。実在させるなら信じるしかない。信じればそこにいるし、信じなきゃどこにも存在しない。幽霊とおんなじ」
「じゃあ蓮見さんは信じてるんだね」
「いいえ。私は運命なんか信じない」
「なんでだよ」
僕の声は思いのほか大きく響いた。
「僕たちは、幽霊なのに」
隣の席に立つ蓮見はそんなことを口にした。彼女も混乱しているのかもしれない。
「まあ音は似てるよな」
「いや語感の話じゃなくて。もっと本質的な話よ、川越くん」
自分の席に立つ僕に、彼女は自分の主張を順序立てて説明する。
「運命って目に見えないでしょ? だから本当にそこにあるかなんて誰にもわからないの。実在させるなら信じるしかない。信じればそこにいるし、信じなきゃどこにも存在しない。幽霊とおんなじ」
「じゃあ蓮見さんは信じてるんだね」
「いいえ。私は運命なんか信じない」
「なんでだよ」
僕の声は思いのほか大きく響いた。
「僕たちは、幽霊なのに」
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