概要
まだ知らぬ君を想い、僕は坂をのぼる
未婚の男性が亡くなると、同じく未婚で亡くなった女性と結婚させる冥婚の風習がある田舎の話。
※登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!たおやかに語られる、優しい『冥婚』の物語
『冥婚』。ホラーに詳しい方ならば、一度は名前を聞いたことのある単語でしょう。
台湾の都市伝説が特に有名で、道端に落ちている赤い封筒を拾ったら、中に死んだ女性の遺髪が入っている。物陰に隠れていた遺族が出ていて、その場で拾った者は拉致、無理矢理に死んだ女性の夫にされてしまう。
そういう怖い話が主なイメージとなっている冥婚ですが、この作品の中ではそうした暗いテイストは払拭され、とても優しく穏やかな物語が描き出されます。
死んだ後の世界で愛すべき人と出会い、幸せな時間を送る。出会った二人のなんと初々しいこと。読んでいて自然と微笑ましい気持ちになってきます。
作中人物たちの幸せを静かに…続きを読む