火を入れろ。これは未来の名作を産み出す炉である。

この"作品"の最も優れている点は、人の目、特に創作を行う作者達の目に、多くの作品を届けるという点である。

作者様の素直な感想を読んでいると、「あー、分かる」と共感する事もあるし、「そこ気にする?」と興味を抱く事もある。それらは総じてレビュー対象である作品に関心を抱かせ、その関心がイベント後も続く作者同士の交流に切っ掛けになるかもしれない。

大抵の場合、作者個人の独り善がりでは善い作品が生まれない。聞きたくない辛口のレビューを貰い、自身の実力不足を嘆き、落ち込み、時には自分の中で譲れないモノを守るために反発して喧嘩になり、そうやって作品という原石は磨かれていく。作者も周りも、無傷なままで居られないのが我々という存在である。


今回のこのイベントは、数多の作者にそのような鎬を削る場を提供している"鍛冶場"のようなものであろう。このような場を提供して頂いた作者様には、最大限の感謝と敬意を捧げたい。

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