冒頭を読み終わった時、これはあれだアニメのオープニング前に流れるあれだ!と思いました(調べました。アバンタイトルやプレタイトルと言うそうです)
お前はいったい何を言っているんだ?ということで補足しますと、小説を読んでいるのに映像が流れてくるのです。嘘だと思った方、まず冒頭を読んでみてください。
自分は小説を読んでいる時に文章から映像へと変換される、または声が聞こえてくるタイプのヨム人なのですが、この作品は読むと瞬時に映像が出てきます。本当です。誇張ではなく、それくらい疾走感のあるバトルシーンなのです。
もちろん、この作品の魅力は他にもたくさんあります。
重厚な世界観、骨太の設定、それから愉快な(?)祓魔官の仲間たち&よく喋る敵さんたち。
バトル中のキャラたちの掛け合いはさることながら、日常ターンにおいても会話がとにかく楽しいです。気心知れた仲間たちの掛け合いに主人公とヒロインのほわほわな会話も、読んでいて思わずにっこちしちゃいます。
肝心のストーリーラインも安心してください。めちゃくちゃ面白いです!!
一章まで読み終えたところでレビューを綴っていますが、読むのが遅い自分でも続きが気になってがっつり読み進めちゃいました。これから二章も三章もあります。ばっちり楽しめそうです!
長くなりそうなので、もう最初から言ってしまいましょう。
この作品、超面白いです。
えー、理由根拠どうのこうのはダラダラと下に連ねていくので、そんなん付き合ってらんねーよって方は一直線に作品の方を読みに行ってください。面白いんで。面白いんで(威圧)。
ではでは、僭越ながら感想の方を。
聖なる神を信仰する教会にとって、魔物とは粛すべきモノ。その前提を真っ先にぶち壊されるのがこの作品でした。
この世界では、人間は絶滅しています。そして人間を滅ぼした魔族が人の地位に代わって生活を続けているのです。この時点で驚きはあるのですが、それ以上に「魔物」である主人公達が「教会」の戦士としての任に就いていることが更に驚きでした。教会という組織が魔物に完全にとって代わられているの自体に皮肉を感じますが、まぁそんなことはどうでもいいですね(言い方ぁ!)
作品設定やキャラクターの内情、伏線の張り方に戦闘描写やストーリーラインの構築などなど、全てにおいて素晴らしい作品でした。キャラの多さに戸惑うのは最初だけで、そんなのは読み進めていれば、各々のキャラクター性がきちんと立っているお陰ですぐに慣れます。
そして他の方も仰っている通り、注目すべきは戦闘描写の凄まじさでしょう。情報量過多にならず、しかし説明不足にならず。マンネリ化しないように内容に変化をつけながら、頭脳戦もきちんと繰り広げる。なるほど、これほどの高評価を受けるわけです。まさに「異世界ファンタジー」と言うべき代物であり、この作品が傑作であるということに一点の疑いもありません。上澄みだけ掬う程度ではここまで書けないと思います。異世界ファンタジーというものに几帳面に向き合って、悩んで、地道に作り上げていったのだろうと強く感じました。
作者の愛、そして物書きとしての実力の凄まじさに裏付けられた、確かな作品です。是非ともご覧下さい!
まず引き込まれるのは、情景が目に浮かぶほどのバトルシーン! 皆様おっしゃっていますが、これが本当にすごい迫力なんです。
それから明かされる、「この世界にはすでに人間がいない」という事実。この二つだけでも、ファンタジー好きとしては読まずにはいられないのではないでしょうか?
ところが魅力はこれだけではないのです。
キャラクター同士のコミカルな掛け合いにクスッと笑い、時にはシリアスな腹の探り合いにドキドキして……。
個人的に一番推したいのは、物語を彩る個性豊かで素敵なキャラクター達です。
一度読んでいただければ、あなたの推しキャラが必ず見つかるはず。
無限大の楽しみ方ができる作品です!
ぜひぜひ!
主人公である人狼の少年デュロンとその仲間達はヒメキアという名の謎の少女を護衛しながら、異端の種族とエクソシストとして戦うことになります。
あ、人類は滅亡してますので、異種族同士の戦いですよ。安心してくださいね(*´ω`*)←?
戦いは苦戦も多く、手に汗握る場面を見ることができます。それぞれの種族にいろんな特徴や能力があるので勝つのは容易ではありません。きっと夢中で応援することになるでしょう。
そして登場キャラの個性が楽しいです。口の悪いけど純粋な主人公デュロン、猫大好き過ぎるヒメキアちゃん...etc
掛け合いの面白さ、バトルの迫力、そして切なさや重みのあるストーリー等、色んな要素を兼ね備えた作品です。是非読んでみてください٩( 'ω' )و
本作は人類滅亡後の世界を舞台として、支配者の地位に就いた魔族たちの覇権争い、そして神なき教会で異端を狩る異形のエクソシストたちの活躍を描いた物語です。
神は去り、聖性は失われ、魔に対抗する術なく滅びた人類。地上を獣人、竜人、鳥人、魚人、妖精や吸血鬼などが闊歩する中、かつての教会には秘密部隊が存在すると囁かれていました。
その一員である人狼の少年は、吸血鬼の兄妹や竜人の少女とともに、とある人物の護衛を務めることになるのですが、そこには邪教集団の陰謀の魔の手が迫っているのでした。
人類が存在せず、魔族による社会が形成されており、また国家や種族、思想の違いから争いが起きるなど、ディストピアや文明崩壊後の作品ともまた違った持ち味があります。キャラクター重視の作品が好きな方には特にお薦めです。