没入没我

 広義のSFとも解釈できるが、私は純文学だと感じた。余計な装飾のない展開が品のある古城で繰り広げられていくのは皮肉な秀逸さだ。

 作品が示す様々な可能性に没頭していると、スマホの時刻表示が古風な柱時計になったかのように思えてしまった。

 必読本作。

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