メロンソーダみたいな私たち

偽物の緑。偽物のメロン。苦手な、「友達とのカラオケの雰囲気」。

タンバリンを叩いていて、不意に過る「あ、私ここにいなくてもいいじゃん」

誰もがきっと一度は感じたことのある疎外感・孤立感だ。
この気持ちとは大体はうまく付き合えるようになっていくんだけど、学生服を着ていた当時の私達には、それが学校を休んでしまうほどに、大切な毎日をしめる、重要な要素だった。

中学の修学旅行でディズニーランドに行った。絶叫系のマシンはどれも、座席が二つずつならんでいる。私たちのグループは、5人。

「え?どうして乗らないの?」
「いいよ私下で待ってる」

そんなことを言った子がいた。
14歳の女子は、こんなとき、ちゃんと話し合ったりはしない。
なんとなく、いつものように、自然と、

二人組が決まってしまうのだ。

「じゃあ、私も一緒に下で待つよ」

もしも私がそう言ったなら、ジェットコースターに乗る子が3人になって、彼女が避けようとした気持ちを、また誰かが感じることになるだけだった。

学生服を着た女子は、こんなとき、ちゃんと話し合ったりはしない。

ことが、多い気がする。

だから、ありがとう。なーんだ。私たちみんな、高級メロンソーダだったんだって、気づいてしまえば、そこには、掛け替えのない友情が待っているから。

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