第9話 約束の旅
老人の話を聞く彼。
始めは、適当な所で話を切り上げて、お茶とお菓子のお礼だけ済ませて帰るつもりでいた。
なのに今は、そんな気など失せていた。
それ程にも老人の話す内容が気になり、その先を早く聞きたいとさへ、思っていたからだ。
老人の語る話しに夢中になり、前のめりで聞く彼。
人には、それぞれのドラマが有る。
生きてる限り、彼にも老人にも、人生としてのドラマが有る。
そんな事は彼も分かっているが、他人の歩んだ人生を聞き、こんなにも魅了されるとは思ってもなかった。
彼にしたらそれ程迄に、老人の歩んで来た人生は、どんな映画やドラマに小説、漫画で語られるモノよりも惹きつけられる内容だった。
酷く辛い体験をした幼少期の老人の苦しみは、どんなに苦痛だったのかと思いを張り巡らせてはみるが、同じ経験などした事が無い彼に分かる筈も無く、唯“辛かったですね”や、“よく頑張って、虐待に耐えて来られましたね”なんて、軽く簡単には言えないと思った…。
でもやはり、老人の人生は幸せに満ちていたのだろう…とも思えた彼。
不思議な巡り合わせで知り合った女性によって、過酷な運命から救われ、人の優しさと温もりに、そして何よりも大きな愛を知る事が出来たのだから…。
救われた事への恩返しだけでは、此処迄彼女を想う事は無いだろうと、本当に特別な存在で有り、彼女を愛していたんだと、老人の語る口調からも伝わっていた。
今もきっと…いや違う、今もずっと、そしてこれからも、この老人は彼女を愛しているのだろうと、強く思える彼。
それともう一つ、彼が思った事が有った。
その思った事とは…。
「真帆露さんとお呼びしても良いのでしょうか?貴方の話の中で、真帆露と名が出て来ましたが…」
「おや、名前で呼んでくれるのかい?全然構わないよ、真帆露と呼んでくれても。と言うかね、君にそう呼ばれると嬉しく思えるよ。是非そう呼んでくれないかな?」
とても嬉しそうに、老人は了承してくれた。
了承した事で、老人の名で合っているのだと、彼は確信出来たのだ。
「ありがとうございます真帆露さん。僕の名前は
「垣崎 慎司君だね、見ず知らずの私に名前を教えてくれて、此方こそありがとう…」
何処迄も優しく笑う真帆露に
「いいえ、それはお互い様ですよ。それに、僕よりも先に、真帆露さんが名前を話の中で語ったのですから、僕が名前を言わないのは、とても失礼な事だと思いましたから…」
と、彼もまた優しく、そして誠意に満ちた目で、真帆露に伝えた。
その誠意が真帆露に伝わり、真帆露は
(私が思った以上に、誠実に真っ直ぐ、そして他を慰る博愛の精神を持ち合わせているのだね…、私は嬉しいよ…。こんなにも素晴らしい大人へと成長してくれたんだね、誇らしくさへ思えるんだ、そう…思っても咎められる事は無いよね…。君もそう思うだろ?なぁ彩夏…)
真帆露の目に、熱いモノが込み上げて来ているが、近くで話を聞く慎司は、それに気付いては無かった。
だが、先程迄の真帆露の様子とは違う感じがして
「真帆露さん、どうかされましたか?何だか儚く感じるのですが…」
と、真帆露を心配して聞くのだ。
その言葉に驚く真帆露。
(この子は他人を慰るだけじゃ無く、その人の、心の中迄をも感じ取る事が出来る様だね…これは驚いたよ…。きっと君は、正義感も強いのだろうね…。我ながら、本当に凄い子だ…)
彼、慎司に対し、何かが含まれている様な事を思う真帆露。
心配そうに見る慎司を優しく静かに見つめ
「これはすまないねぇ…心配させちゃった様だ…。いや、別に何も無いよ。ありがとう慎司君、初めて会ったこんな年寄りの話を聞いてくれただけじゃなく、私を気遣ってくれるなんて、本当君は優しい子何だね。私は唯それが嬉しくて、胸がジンっと来ていただけだから…」
真帆露が話す本音を聞き、赤面する慎司。
「そ、そんな事は無いです。真帆露さんが、そんな風に感じてくれたのは、とても嬉しく思うのですが、正直罰が悪いと言うか…逆に申し訳なく思うと言うか…」
「ん?どうしたんだい?君が私に、何に対して罰が悪いと言うんだい?申し訳ないと思うのはね、無理矢理話を聞いて貰ってる私の方だよ?…」
「あっいえ僕、真帆露さんの話を聞くのは嫌じゃ無いです。寧ろもっと聞いていたいと思う程、真帆露さんの話が好きです」
「おやそうなのかい?それはまた、嬉しい事を言ってくれるね。私の話が好きだと言われると、少し恥ずかしくなるがね、とても嬉しいよ。それでも何故罰が悪いんだい…?」
「…正直に言いますね、僕が真帆露さんの話を聞こうと思ったのは、真帆露さんが用意してくれた冷たいお茶と、美味しそうなお菓子に釣られたから何です…。それと、話の途中で切り上げて帰るつもりでいました…。そんな邪な気持ちで、真帆露さんの話をずっと聞いていたんです…すいません…」
話を聞きながらも、ずっと言いたかった慎司は、これでやっと言えたと思う安堵感と、直ぐに言えなかった罪悪感が入り混ざっていた。
その事をとても気にしているのだと気付いた真帆露は
「ふふふ、何を言っているんだい、そんな事気に病む事なんて無いよ…。私が勝手にした事何だから、慎司君、君が気にする必要は全く無いのだからね。逆に私がした事が、君に後ろめたい思いにさせたのなら、本当に申し訳なかったね…。すまないよ…」
「そ、そんな事有りません!見ず知らずの誰かに、何か施しをしたいと思う貴方の心に、僕は感銘を受けたんです。話を聞いてて、それを強く思いました」
真帆露の話を聞き、犠牲と奉仕の精神を感じたのだと、慎司が言う。
「私の話に、そこ迄思ってくれたのかい…。私は幸福者だ、君みたいな青年に出会えて、話を聞いて貰えて、本当に幸せ者だ…ありがとう慎司君」
「それは僕もです。真帆露さん、今日この場所で貴方と出会えて、僕も貴方の様に成りたいと、貴方の様に在りたいと、そう思わせてくれたのですから、僕も幸せ者ですよ」
何度も慎司の言葉が優しい風の様に、スッと胸に飛び込み駆け抜けて行く。
それがとても心地良くて、もっとこの風を感じていたいと、真帆露は思ったのだった。
「君の言葉には、人の心の穢れを吹き飛ばす力が有るんだね。きっとそれは、君が真っ直ぐに心を育んで来たからなのだろうね…。これからも、真っ直ぐな君のままでいておくれよ…慎司君…」
遂先程知り合って、未だ間も無いのに、慎司は真帆露から、父親の様な、学校の教師の様な、何でも相談に乗ってくれる憧れの先輩の様に感じ、何故か身内や親しい者達にも思えたのと、人を正しく導く者としての存在感を真帆露から、感じていたのだった。
更に慎司は、真帆露が自分の最も近い存在にも、感じられていた。
不思議なこの感覚は、一体何なのだろうと思う慎司。
その真帆露から、自分の在り様を褒められた上に、ずっとそのままで居て欲しいと言われ、素直に嬉しく思えたのだ。
それと、企業を起こしたと言ってた真帆露の元でなら、社員や下請けの者達にも誠実に、誠意を持って接してくれるのだろうとも思った。
今日受けた会社の様な、不平かつ横暴なモノとは真逆に違いないと、何故か確信してしまう慎司。
疑っては無いが、真帆露が語った話の内容が真実なら、自分の成りたい職業じゃなくても、是非一緒に働かせて欲しいとさへも、そう思う慎司。
唯、偶然の出会いではあったが、既に真帆露の存在を知ってしまい、自分の行いで駄目になった就職なのに、真帆露の優しさに漬け込んで、雇って欲しいとは、とてもじゃ無いが言えない。
真帆露を相手に、不誠実な行いをする気は無い所か、自分もこう在りたいと心に決めたのだから、それに気付かせ決意させてくれた真帆露に、一人の男として、人として誠実に生きようと思ったのだ…。
だから…
「未だまだ未熟で出来損ないの僕ですが、何時か必ず真帆露さんの様な大人に、精一杯頑張って、胸を張って言える様に成ります。約束します」
自分の様な大人に成りたいと、彼が言ってくれたのは、とても嬉しく思えたのだが
「駄目だめ私の様に成っちゃ駄目だよ…。慎司君、君は君何だから、私と同じに成ってはいけないよ…。君は君のままで、もっと素敵で素晴らしい大人に成っておくれ…。私は私、君は君だと言う事を忘れちゃいけないんだよ?…これから先、沢山の経験が君を成長させてくれるから…。良い事悪い事、楽しい事悲しい事、嬉しい事辛い事、そう言った出来事を沢山、君は経験するだろう…。その中から自分の必要だと思うモノだけを残して、残したその全てを君の糧にすれば良いからね。そうやって君は君のままで大きく成長して、誰から見ても素敵で素晴らしく成長した君の存在を、皆んなに見せておくれよ。その時に成ったら胸を張って、私にも見せてくれると嬉しいなぁ…」
この短い時の中で一体幾つ、真帆露に教えられるのだろう…。
如何してさっき知り合ったばかりの他人に、これ程迄親身に接してくれるのだろうと、慎司はありがたいと思いながらも、不思議にも思えていた…。
「すまないねぇ、老人の説教など聞きたくは無かっただろうに…。嫌な思いをさせたなら、何て詫びれば良いか分からないよ…」
此処でもまた慎司を気遣う真帆露は、余計な事をしたと、シュンと落ち込むのだった。
「何故謝るのですか?真帆露さんが謝る事何て、何も無いですよ?僕は真帆露さんの言葉で、間違った考えを改める事が出来たんです。真帆露さんの話からや、先程の僕は僕だと言う事、それだけじゃなく、この短い時間の間に僕は、色々学ばせて貰いました。ですから待ってて下さい、真帆露さんが言った様に、これから先沢山の経験をして、誰にも恥じぬ真っ直ぐな大人に成ってみせます。胸を張って、僕は僕なんだと言える様な大人に成ったら、必ず真帆露さんにその姿を見て貰いますね。約束ですよ?…後、それと…」
真帆露は、彼が他人から言われた指摘を素直に受け入れる事が出来る、正しい心の持ち主なのだと喜びに溢れ、誇らしくも思えた。
でも、最後に言いかけた言葉が気になり
「ありがとう慎司君、私の言葉を受け入れてくれて…。私は君を誇らしく思うよ。その心の在り様を大切にしておくれ。誰も真似出来ない心の在り様をね…。唯ちょっと気になったのだが、最後は何を言いかけ様としたのかな?」
真帆露の問いに、直ぐに答えられない慎司。
だが今、誠意を持って行動しようと決めたばかりだと、慎司は思い直し
「とても失礼な事かと思い、言っても良いのか迷いましたが、真帆露さんに言わないでいると、今心に誓った誠意に反してしまいますから、正直にお答えします。僕、何故か真帆露さん貴方が、他人とは思えないんです。他人と言うより、とても身近な存在だと感じるんです。…それも、自分の様な気になると言うか…。それと…実は僕、真帆露さんにずっと惹かれ続けてるんです…。真帆露さんの事好きになったのかは、正直僕にも分からないのですが、惹かれているんです…。あっすいません、気持ち悪い事言ってしまって…。でもお会いした最初の頃から、何故か惹かれていたんです…」
この時真帆露は、同性に告白された事に対してでは無く、別の事で驚いていた。
(最初の頃から?それは不味い…。こんなにも早く、私の影響が出るだなんて…。だが、これは良い事なのか?それとも悪い事なのか?…う〜ん何方にしろ、彼は既に影響を受けてる様だね…。出来れば良い事であれば良いのだがね…)
真帆露が思った、良い事、悪い事とは一体何なのか、今は未だ知る術が無い…。
そう思いながら慎司に目を向けると、同じ男性に愛の告白をしたかもと、自分の言動に気落ちする彼を見て、コロコロ表情が変わるのが可愛く思えた真帆露が
「フハハッ君はコロコロ表情が変わって可愛いね。そんなに沢山変えてると、大変じゃ無いのかな?疲れないかい?」
「!!ま、真帆露さん!か、揶揄わないで下さいよ!は…恥ずかしいです…」
「アッハハハハハッ!いや〜すまないすまない、怒らせてしまったかな?でもね、可愛く思えたのは本当だから、ほら、君がさっき言った、私に惹かれてるという言葉もそれと同じで、愛の告白とは違うと思うよ。フフフッあぁ笑ってしまってごめんよ」
「…真帆露さん…」
笑いながら真帆露に言われた事で、そうなのかもと思い、心が楽になる慎司。
でも、ごめんと謝りながら、未だ笑いが止まらない真帆露に
「あの…未だ笑います?僕、本当に恥ずかしくて堪りません…」
「アッハハハッほ、本当すまない、悪気は無いのだけれど、わ、笑いがなかなか止まらなくてね…フフッアハハッ」
「ったく…フフッアハハ…僕迄笑えて来ましたよ…アハハ…」
二人はこの後しばらく、笑い合うのだった。
「ハハハッ…はぁ〜久々にこれだけ笑いましたよ…」
「アハハ…私もだ…。いや〜笑った笑った…」
「あっそう言えば真帆露さんの話の続き、未だ有るんですよね?僕、もっと真帆露さんの話を聞きたいです」
「おやおや未だ聞きたいと思ってくれるのかい…。嬉しいものだね…。確かに未だ続きは有るけど、何だかんだと良い時間になったみたいだよ?」
気が付けば真帆露が言った様に、空は夕暮れの色に染まって来ていた。
「えっ?何時の間にこんなにも、時間が経ってただなんて…。もぅ夕方何だ…。真帆露さんの話が面白くて、あっという間にこんなにも時間が過ぎたんだ…」
「フフフ…またまた嬉しい事言ってくれるじゃないか。君は、本当に人の心を喜ばせてくれるのに、長けてる様だね」
「そそ、そうですか?それなら嬉しいのですが…」
「そうだよ?うん、君はそれを誇っても良いよ。それ程素晴らしい力何だからね」
「あ、ありがとうございます。真帆露さんに言われるから尚更、そう思えます」
「はははっそうそう、それで良い…」
和やかに二人、微笑み合っていると
「あっ貴方は」
声のする方を見ると、其処には
「あっ君は、面接の時の…」
「また会えましたね、先程も言いましたが、私の為に怒ってくれて、ありがとうございました。でもその所為で、貴方が面接に落とされる事になって、やはり申し訳なくて…ごめんなさい…」
「いや別に気にしないでよ、あれは僕の為でも有ったのだから…。それより、偶然にしてもこんなに早く、また会えるだなんて思っても無かったよ…」
「本当、私もビックリしてます。私はこの近くに住んでいるので、この公園が通り道なの。でも貴方は?」
「あっあぁ僕はね、実はあの後怒りと後悔でムシャクシャしちゃってさ、ふと立ち寄ったのが此処の公園だったんだ…。それでね、ベンチでウダウダしてたら、このお爺さん、真帆露さんって言うんだけど、この方の話を聞いてたんだ。でね、とても楽しい時間を過ごせていた所」
「へぇ〜そうなの?確かに貴方の表情が、とても穏やかになってるわ。本当に楽しい時間を過ごせたのね、それが分かって、私も嬉しいです」
慎司の事をずっと気にしていた彼女は、彼が穏やかに楽しく過ごせたのだと知り、良かったと心から思った。
「すまないが慎司君、この方とはどんな仲なのかな?失礼じゃなきゃ、教えて貰えないかい?」
二人の会話に、真帆露が興味を持ったのか、慎司との関係を聞くのだ。
「僕達の仲ですか?仲って言う程では無くて、出会って二回目の顔見知りって感じです。実はお互い名前も知らないんですよ…」
「おやそうなのかい?これはまた失礼な事聞いた様だ…。失礼ついでにお嬢さん、名前を教えてくれないかな?私の名前は、
「僕も先に名乗っておくね、僕の名前は垣崎 慎司、宜しく」
「坂浪 真帆露さんと垣崎 慎司さんね、私の名前は
それぞれが名前を教えあった後、それぞれと慎司がどう言う経緯で知り合ったのかを簡単に、説明する慎司。
説明の後、慎司と茉莉奈が楽しそうに会話をしている。
それを何処か懐かしむかの様に見つめる真帆露は、遠い過去に想いを馳せていた。
(あぁ二人を見ていると、あの日の事が昨日の様にも感じて、とても懐かしく思えてくるよ…。きっと、君もそう思ってくれてる筈だよね、彩夏…。これでやっと、やっと私の旅が、約束の旅が終えるんだね…永かった旅が…)
そっと目を閉じ、最愛の
僅かな時間の記憶の旅をし終え、真帆露は二人に告げる。
「お二人さん、楽しく話をしている所に悪いがね、今日はここ迄にしても良いかな?空も暗くなって来た事だし、そろそろ帰らないとね…。慎司君話の続きだが、君が良ければ明日の、私と出会った同じ時間にまたここで会えないかな?」
「それは構いませんが、僕の勝手なお願いに付き合って頂いても良いのですか?」
「それは全然構わないよ、出来れば鷹爪さんも一緒だと嬉しいのだが、鷹爪さんどうだろうか?」
「えっ…私もですか?」
「そう、貴女も一緒だと嬉しいのだが、駄目かね…」
「いいえ、そんな事はありません。唯、今し方知り合ったばかりなのに、お二人のお邪魔にならないかなって…」
「私はお邪魔所か、是非来て欲しいよ」
「僕からもお願いしても良い?」
「それでしたら…ご一緒させて下さい」
「おぉ〜良かった、了承を得られて安心したよ。では明日同じ時間と場所で…。今から明日が待ち遠しいなぁ〜…」
満面の笑みを浮かべながら、真帆露が公園を後にする。
残された慎司と茉莉奈は、少しの時間会話を楽しんで、それぞれの家へと帰るのだ。
真帆露が言った“明日が待ち遠しい”は、自分にとっても、そうだと思った慎司なのだった。
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