概要
魔女を殺せ――人々は正義の仮面を着けてそう叫ぶ。
その自称・元魔女は俺に言った。
「どんな理由があっても、他人を傷つけるものになった瞬間に、その正義ってやつは正義の顔をしたただの暴力ってやつになっちまうのさ」
自称・元魔女のタナさんと出会ったのは、王都から遠く離れたド田舎の温泉宿。腰痛に効くという噂を聞いて、わざわざやってきた場所だ。
そこでタナさんが魔女狩り目的の暴漢に襲われそうになっていたところを助けたのが縁で、こうして旅をしている。
それで俺たちはどこに向かっているのかって?
なんと、俺たちの目的地は、直近の魔女狩り発祥の地、カルヴィン伯爵の城だ。よりによってそんな危険地帯にと思ったが、タナさんは行くと行ったら譲らない。というかタナさんのマッサージは腰に効く。言うことを聞いておいたほうが特だと、俺は判断したわけだ。
「どんな理由があっても、他人を傷つけるものになった瞬間に、その正義ってやつは正義の顔をしたただの暴力ってやつになっちまうのさ」
自称・元魔女のタナさんと出会ったのは、王都から遠く離れたド田舎の温泉宿。腰痛に効くという噂を聞いて、わざわざやってきた場所だ。
そこでタナさんが魔女狩り目的の暴漢に襲われそうになっていたところを助けたのが縁で、こうして旅をしている。
それで俺たちはどこに向かっているのかって?
なんと、俺たちの目的地は、直近の魔女狩り発祥の地、カルヴィン伯爵の城だ。よりによってそんな危険地帯にと思ったが、タナさんは行くと行ったら譲らない。というかタナさんのマッサージは腰に効く。言うことを聞いておいたほうが特だと、俺は判断したわけだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それは贖罪か。それとも救済か。
ある男は、温泉に来ていた。
だがそこに、魔女狩りに追われる女を見つける。
その男は鞘のついたままの剣で女を助けたが、一撃が限界だった。――男は、腰が悪かった。
「今ならマッサージ付きさね」
「乗った!!」
男の名前はエリさん。
女の名前はタナさん。
長剣を杖代わりにする元剣士と、肩こりが酷くて引退した元魔女の旅が始まる。
「絶対的な正しさなんて、そもそもが絶対でもなんでもない。だから、自分は正しいという思い込みで走り出すと、必ず別の正義に足元を掬われる」
さまざまな正義がぶつかり、闇が生まれる世界。
魔女かもしれないということで殺される女たちと、人間族ではないということで迫害される…続きを読む - ★★★ Excellent!!!腰痛剣士「思った以上にアレがアレで」←わかる
腰痛、肩凝りをお持ちの世代の方々には非常に刺さる一作です!!それなーって言いながらついつい笑ってしまいます!
そんなコミカルなやり取りから引き込まれて、あれよあれよと旅が始まります。
旅は道連れ、世は情け。をグイグイ実行していくテンポの良さでストレス知らず。
魔女のタナさんの軽快なお説教の数々にシビレつつ、常に剣を杖に出番ねぇと言ってる腰痛剣士にまた笑かされる笑
いつの間にやら、旅は家族になりつつ、魔女狩りの秘密に迫っていきます。
腰痛持ちと肩凝り魔女なんてコミカルさから、悪とは正義とは、罪とは。深いところまで連れていってくれる物語。
ぜひご覧ください!