現地人の視点と神の視点、両方が味わえる

 舞台はファンタジー世界。
 不思議な現象があり、生態系があり、人が生きて文化がある……でも、読者はすぐに気づくでしょう。「バグ」とか「スキル」とかがある世界……これは。

 現地に生きる人々の視点の物語ですが、読者の視点はどこまでも神の視点に近く、世界におきる現象の理由や正体はなんとなく分かるのが面白いです。
 
 それでいて、イウやモリンたちがどうなるのか、「バグ」は何なのか、そしてこの世界の行く末がとても気になります。

 こんな世界が他にもたくさんあるかもしれない……物語の外まで想像をかきたてられる物語です。

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