爽快感と切なさと
- ★★★ Excellent!!!
最初は風のように自由に走るリーサに爽快感を覚えました。
でも王様と出会って恋を知って、王様のために走り続けるリーサは気丈でかっこよかったです。
しかしストーリーが進むにつれてリーサの強さに切なさを感じるようになりました。
リーサが王様のために国のために誰かのために走れば走るほど、戦えば戦うほど、読んでいて胸が締め付けられます。
かっこいいのに切なくて、ひたむきな強さに健気な儚さを感じて……。もう走らないでって思ってしまったり。でも走るんですよね。
読めば読むほど面白いです。物語の深みに入っていくようでした。
この小説を読んで爽快感から切なさを感じるようになった時、ここに書いてある「もう走らないで」の気持ちを分かってもらえるかと思います。おすすめです。
個人的にサラサ王女のような女性キャラが脇役にいる物語大好きです。