愛に溢れたアドベント。一話ずつ大事に読みたくなります

三田(みつだ)は愛する可愛い娘の為にクリスマスプレゼントを贈ることを決意。おちゃめで明るく、娘のことが大好きな三田パパの奮闘は読んでいてとても心地が良いもので、1話の分量は300字程度ですが、その中にギュッと詰まった娘への思いはとても温かなものです。
ですが、単なる娘思いのパパによるクリスマスアドベントだと思いきや、読み進めていくうちに少しずつ驚きの事実が判明していきます。ただのほっこりアドベントだと思って読むと意外なミスリードに引っかかるかも。
それでも終始あふれるパパから娘への思いはとても大きく、中には自分の子供へ送りたくなる素敵な一文もたくさん見つけることができます。
章タイトルも凝っていて、区切り方によってその章のテーマが決まっている構成も秀逸。
優しい想いに溢れた、クリスマスにピッタリのアドベント。短編小説としても読める素敵な作品でした!

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