ファンタジーと微生物学と現代社会が映し出すモラリティーの融合の妙!

多く方がレビューをされているように、ファンタジーながら、設定は現実社会にも通じる生物学のエッセンスが散りばめられているオリジナリティー溢れる小説です。

一方で、魔族と人間とか異種族間の差別や偏見など、ファンタジー要素を含みながらも、我々読者にも問題提起を投げかけるような作品となっております。

と言いながらも、堅苦しすぎず重すぎず、街の雑貨屋を拠点に話が進んでいき、キャラクターの軽妙なやり取りもあり、奥が深いにも関わらず読者がどこか安心できるような配慮が印象的です。

そして、とにかく主人公のモルゲンさんの微生物や発酵の知識量がすごいです。
生活の中の一コマを科学的に説明していくので普通に勉強になります。

レビュー時点では完結しておりませんが、楽しく読み進めていきたいと思います!

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