大陸を震わせる暴君。立ち向かうのは一人の少女。

アンスル大陸の中央に位置する強国、カタピエ。
その領主であるメリーノは各国の公国公女を娶り、自らの支配を広げようとしています。
当然、輿入れした公女たちに幸せなど待っていません。このまま泣く泣くメリーノの手に落ちるのか。

しかしそうはなりません。
暴挙を働く者がいるなら、それに立ち向かう者だっているのです。
その名はセレン。教会に所属する彼女は知恵と剣技を活かしメリーノの野望を幅もうとするのですが、そんな彼女が実に聡明でかっこいい。
凛とした姿と真っ直ぐな心根は、きっと見る人の心を貫くことでしょう。

ただ問題は、メリーノもそんな彼女に興味を持った一人であるということ。
もちろん、興味を持ったと言っても、平和的に交際を申し込むような殊勝な奴ではありません。
これは、ただ敵対するだけよりもずっと厄介な存在になってしまうかも。

この巨悪に対して、セレンがどう立ち向かっていくのか。
一人の少女の冒険と活劇が幕を開けます。

その他のおすすめレビュー

無月兄さんの他のおすすめレビュー3,147