有能秘書は、ネガディブ王妃の中でも逞しく生きてます。

有能な秘書としてバリバリ働いていたコハル。しかしそんな彼女に、人生の転機が訪れます。
と言っても、転職とか結婚とかではありません。
電車への飛び込み自殺を止めようとした彼女は、一緒に巻き込まれ、色々あって異世界に転生してしまうのです。
自分で書いたことですが、人生の転機なんてものでもないですね。

そんなコハルの転生先は、異世界の王妃、カテリーナ。
しかしここで厄介なのは、カテリーナ本来の人格もまだ残っていること。つまりコハルは、カテリーナに憑依している状態なのです。
せっかく王妃になっても、これでは好き勝手な贅沢なんてできません。

しかもこのカテリーナ。一応王妃ではあるのですが、その立場は非常に微妙。さらにものすごく自己肯定感が低くてネガディブという、コハルとしては相性最悪の相手です。
もちろん憑依しているので放っておくなんてできませんし、コハルにはそんなカテリーナを鍛え直し、真っ当な人生を歩ませるという使命があるのです。

こんなの相当厳しいのではと思いますが、そこでめげないのが、有能秘書のコハルです。
皆さん、有能秘書というと、スマートでできる女みたいなのを想像していませんか?
彼女、その想像の100倍はパワフルなのです。

とんだ使命を背負うことになったコハルには同情しますが、彼女でもなければできません。

頑張れコハル。秘書の底力見せてやれーっ!

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