パン屋の娘と第2王子。二人の運命は重なるのか。

パン屋の娘セルフィアと、第2王子のイオル。
身分は違えど仲の良い二人でしたが、ある時セルフィアに突然の悲劇が。
なんと彼女は誘拐された挙句、龍へ捧げる儀式の代役にされてしまったのです。
その上、儀式の途中で龍のいる谷底に転落。
どうしてセルフィアがこんな目にあわなければならないのか。

ここまででも十分すぎるほど波乱万丈なのですが、物語全体でみればまだ序章しすぎませんでした。

なんとか命を取り留めたセルフィアは、谷底で伝説となっている龍と出会うのですが、そこで知る王国の歴史の裏側。そして、思いがけない旅が始まるのです。

そして旅立つのは、セルフィアだけではありません。
第2王子イオル。セルフィアの身に何が起きたか知った彼もまた、その行方を追って旅に出たのです。

パン屋の娘と第2王子。身分も背負うべき責任も全く違えど、お互いを思う二人。
この旅の果てに、それぞれの運命が重なることはあるのでしょうか。