概要
『よいか、おぬしは必ず天寿を全うするのじゃぞ』
仕事で取り返しのつかない重大なミスをおかし、直後に結婚も考えていた彼女に振られ、自宅には空き巣にも入られて貯蓄を奪われ、絶望し、死に場所を求めて自殺の名所に辿り着いた俺は、そこで「死神」を名乗る小さな女の子と出会った。
思わずお決まりの死神を思い浮かべた俺に、その子はこう言った。
「『それ』ではない方じゃ」
『それ』ではない方の死神とは。
死神の務めとは。
あの時死ななくて本当に良かったと。
これは、そう俺に思わせてくれた、少し口の悪い「死神」と俺とのお話。
※以前に投稿したお話の【改稿版】です。少しだけ内容変更しています。
思わずお決まりの死神を思い浮かべた俺に、その子はこう言った。
「『それ』ではない方じゃ」
『それ』ではない方の死神とは。
死神の務めとは。
あの時死ななくて本当に良かったと。
これは、そう俺に思わせてくれた、少し口の悪い「死神」と俺とのお話。
※以前に投稿したお話の【改稿版】です。少しだけ内容変更しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その辛い出来事で踏みとどまれば、きっと素晴らしい虹が見られるはずだから
「晴れと雨は等しくあるもんだと信じこんだ」
僕が好きなsumikaというバンドの「アネモネ」という曲にこんな詞があります。
本当にその通りで、それを体現しているのがまさにこの小説。
代わりに自殺する死神、というものがいます。最近自殺が多くなったもので、その死神はしょっちゅう飛び降りなくてはいけなくなりました。
そんな死神をある男が見つけます。そしてその男は……。
というあらすじです。
本当にね、生きてたら絶対に辛いことはあります。sumikaも「生きてれば辛いことの方が多いよ 楽しいのは一瞬だけどそれでもいいよ」って「本音」という歌で語っています。
そうなんです。辛いんだけ…続きを読む