「晴れと雨は等しくあるもんだと信じこんだ」
僕が好きなsumikaというバンドの「アネモネ」という曲にこんな詞があります。
本当にその通りで、それを体現しているのがまさにこの小説。
代わりに自殺する死神、というものがいます。最近自殺が多くなったもので、その死神はしょっちゅう飛び降りなくてはいけなくなりました。
そんな死神をある男が見つけます。そしてその男は……。
というあらすじです。
本当にね、生きてたら絶対に辛いことはあります。sumikaも「生きてれば辛いことの方が多いよ 楽しいのは一瞬だけどそれでもいいよ」って「本音」という歌で語っています。
そうなんです。辛いんだけど、でも楽しいことが一瞬でもあるんです。それが人生。
どれだけ激しい嵐でも、じっと待ってれば絶対に美しい虹を見ることが出来ます。
なので、命を途中で絶つという行為は本当にもったいないと思うんですね。あと少し頑張れば、良いことあったかもなのにって。
小学生の道徳の教科書とかにこの物語を載せれば、絶対効果あるのになぁと思えます。
どうかみなさんも、物語に登場するある男性のように、あと一歩で踏みとどまってください。後で後悔することは、天寿を全うすればきっと無いはずです。