第3話 この世界でも変わってないわ

今迄、関わって来なかったから、解らなかったけど、マリア=陽子の性格は変わっていなかったわ。


「ねぇシャルロット、ハンバーグ作ってくれないかな?」


「あっ俺も食べたい」


「あのね、私は1人で暮しているの? 作るのは良いけど、まず材料費をくれない? あと、昼間は農作業で忙しいから夜にして…」


「貧乏くさいな、それ位立て替えて置いてよ」


「そうだ、それ位…」


「私は貧乏だから無理! それにこの前のお金も貰ってないから、お金がない」


「ちぇっ、これだからお金の無い子は嫌なのよ」


「全く、しゃーねぇ、親父から金貰ってくるか」


「作るのは構わないけど、手間賃位頂戴…」


「ずうずうしいわよ!材料費以上は払わないわ」


「それは払う必要ないよな…文句があるなら親父に言えよ」


本当に世の中は理不尽だわ。


なんで此奴らの親が村長と村の相談役なのよ…


一度文句言ったら、逆に怒鳴られた…本当に親ばかだわ。


ますます、憎しみは増すけど…どうしようも無いわね。


でも、15歳になって暫くしたら出ていく、それまでの我慢だもの。


我慢するわ。


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