雷鳥記

皇 

泊南

第1話 鳥羽子之誕生

泊南上空には暗黒雲が立ち込めていた。

今にも雷が落ちてきそうだ。

暗黒雲が音を鳴らしたとき地上に雷を放った。

その時雷が落ちた場所に五歳児のような容貌をした男の子がいた。

男の子はいずれの鳥羽子である。


もともと鳥羽子は天界の者であった。

天界の名は鳥羽明王。天界を牛耳ていた偉大な王であった。

しかしある重罪をおかしてしまったことで天界の最高権力である神様により、

刑罰を与えられた。

神様がいう 

「お前は重罪を犯した。よって刑罰として人間になり生涯を地上で生きよ。」と。

鳥羽子は、納得できなかった。

「私の話を聞いてください。」そう言おうとしたがもう遅かった。


鳥羽子は泊南の地に降り立ちこう言ったという。


空降して泊南あり

雷ありて身を得し

神によりて罪を授かる

人になりては如何すべき

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