第4話 子親於賢

子はよく親に嘘をつくがすぐにばれてしまう。

その時に子は親は自分たちよりも賢く経験を積んでいるので決して勝てない

と思うであろう。

私自身も納得した。

ある農家に育てられているのたが私は漢文を読みたいがために畑仕事をサボってしまった。それを隠そうと考え農家の人に畑仕事のことを聞かれたときに、

「しっかりしたよ。」と言った。

しかし農家の人は自分の顔をじっと見つめ

「嘘ついたね」と言われた。

ばれてはしょうがないと考え正直に伝えた。

後に農家の怒りが収まったときに私は農家になぜ嘘と見抜いたのか尋ねた。

「私はあなたと何年も一緒にいるからあなたが嘘をついていることぐらい直感でわかるのよ。」

農家は誇らしげに言った。

全く、親には勝てない。


そう思っていた。


ある日、農家は何かいつもと違って不機嫌そうだった。

その時私は農家にあまりストレスを与えてはならないと考え家事を手伝った。

さすがに農家も不機嫌だったが笑顔で感謝をのべた。

私はその時考えた。

子は親の気持ちを読み取り正確な処理ができる、つまり直感で物事を語る親より子は賢いのかもしれない。

しかしこれは普遍的なものでない。

中にはそのような子が親になることもある。

そうなると親子於賢かもしれない。

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