第8話 兵士必強不
泊南の地に王直属の兵士がやって来た。
それを見ると泊南の人々は次々とひれ伏し兵士様と言って尊敬の念を示したとらしい。
鳥羽子も人間として暮らしているのでひれ伏していた。
確かに直接見ると体型はガッチリとしていて瞳には闘志が宿っていた。
鳥羽子はこれを見てとても感動していた。
突然兵士の前に大きな虎が現れた。
虎は兵士を睨み、次の瞬間兵士に飛びかかった。
兵士様なら虎の怒りをすぐに沈めてくれるでしょう、農民たちはそう思っており鳥羽子もそう思っていた。
しかし兵士は腰を抜かして剣だけを虎に向けたままだった。
「すみません。私の略那(りゃくな)が暴れてしまって。その、この子とても人が大好きで。」
虎は腰を抜かした兵士の顔をペロペロ舐めていた。
兵士は状態を立て直し農民を見渡したところ農民たちは苦笑いしていたと言う。
*略那(りゃくな)
兵士の前に現れた虎の名前
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