第10話 馬車乗都行

次の日の朝、鳥羽子は馬車に乗り泊南の地を去った。

農民夫婦は涙を流し鳥羽子の背中を見て泣いていた。

鳥羽子も農民夫婦の姿が脳裏に浮かび涙がこみ上げてくる。


馬車に揺られながら何時間だっただろうか。

外の景色が暗くなる。

鳥羽子は眠りについた。

太陽の陽が鳥羽子の顔に差し込んできた。

もう朝らしい。ガタン、馬車が揺れる。気になって外の景色を見た。

そこには都が見えた。どうやら着いたらしい。

鳥羽子は馬車から降りた。

鳥羽子は辺りを見渡しあまりの都会さに不安を感じたが、役員としての仕事を全うしようと同時に思うのであった。

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