第12話 森寄酒飲老人見

楼鼎の中は薄暗く所々は陽の光が差し込んでいる。鳥羽子は楼鼎の賢者が住むとされている楼鼎庵を探して回った。しかし全くそれらしい建物がない。何なら建物を探している間に一度も見ていない。

困ったまま来た道を引き返しているとある木に石で彫られたような跡があり、よくよく見ると楼鼎庵と書かれているではないか。

鳥羽子は矢印の方へ走っていった。

あたりはすっかり夕暮色に染まっている頃に鳥羽子は楼鼎庵にやっとついた。

庵を覗き見たが誰もおらず。鳥羽子は疲れ果て地面にぐったりと倒れるとある老人がこちらへ酒を飲みながら歩いてきた。

この老人がかの楼鼎の賢者なのか?

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