とりこにされる このウマさ! 100点

品ある金地に龍紋様、歴史ある看板(なんせこの御作設定は奈良時代)を掲げた屋台を祭りで目にした。そこで何気なく食った串焼き。
うっ! こいつはウマい!!
出会い頭に拳骨喰らった気分だ。
ハツラツとして肉汁ジューシー、ピリ辛ダレ。コレは白き茶碗の炭水化物が欲しくなる。
そこへ店主から勧め差し出されるは、ふっくらもっちり白き湯気を上げたまんとうのようなもの。
なるほど…肉を挟んで、「甘いタレ」をかけてか。先の想像とは違うが大いに魅力的だ。では早速。
こ、コレは! なんとまあ……素晴らしきマッチング!!
もう、こうなるとガツガツ食うのが止まらない。頬張り胸が苦しくなるのを見計らって、店主が差し出したるは。
杯に並々と注がれし芳醇な香りを放つ飲み物。
おりしも宵の訪れで、澄んだそれに満月が映り込む。
ほう……なんとも風雅な。
満月をたたえる煌めくそれを飲み干すと、自身も月が満ちるように。心がほうっと、ふくよかになる。
心地よい酔いで立ち去る直前、店主が本店の名刺を差し出した。
はは、良いね、店主! 気に入った! 今度は仲間を誘って本店へまた来らぁ!

 グルメとは全く無関係な御作に、このレビュー?!でもこの御作お読みになったら、きっと共感してもらえると思うの。ぜひともお立ち寄りください。

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