群を抜く別次元のキャラ表現力に驚いちゃう( ;∀;)

物語を書く時にキャラが大事だと、僕は別のレビューで書きました。その先についても少し触れてしまいたくなる程、今回もこちらの筆者様は圧倒的に優れた筆力を存分にふるっておられます。そして期待にたがわず、さらに上を行く面白さでした。

僕はつい、小説技法の種明かしをどんどんしたくなります(笑)。

それは何かと言えば、キャラ造詣においての「矛盾点」の解消につながります。

どういう事かと言うと、個性を立てる事でキャラは読者様に認識されます。10点満点中で言えば、これで1点。必死で考えた個性キャラも生み出すだけでは1点です。さらにその個性が魅力的である事でやっと2点に達します。案外低いです。

厳しいですが下読みさんだったらわかるかな? では何が必要かと言えば一般に言われているのは「共感性」です。これを足す事でやっと4点になります。さて、ここから加点してゆく上で問題が生じます。

「個性的なキャラなのに、そんな普通の考え方するの?」

こういう「矛盾」が必ず発生します。つまりキャラ作りをしている事が、言葉は悪いですが読者様にばれるわけです。メジャー系の物語でも厳しい見方をした時に、「あれっ?」と感じる事がしばしばあります。

ではこの矛盾点を解消する方法とは何でしょう?

その答えがこの物語ではしっかりと描かれています。

それが何かは言いません。僕の感じるポイントを書いてしまうと、皆様の感性や表現力を阻害する可能性があるからです、すいません。そしてこの物語、いやそれだけでなくこちらの筆者様の桁違いの才能は、他の物語でもとても勉強になると僕は思っています。

強くお勧め致します。

ですが、最後に注意点。皆様、学ぶためではなく純粋に物語を楽しんで下さい。その後に残るものが学びです。このレビューを誤読し、本来受け取れるはずの素晴らしい読後感を見失う様な間違った読み方は、決してしないで下さいね。

とっても素敵な物語、是非宜しくお願い致します( ;∀;)

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