止まっていた時よ、再び

家族とも言うべき愛猫を不幸にも喪い、虚無に苛まれた日々を過ごしていた主人公"睦月"。

そんな彼女の前に現れたのは、喪服にもスーツにも見える黒装束を纏った見るからに胡散臭そうな男。彼は魂の水先案内人──死神だった。

愛猫を喪ったあの日から止まっていた時が、再び動き出す──

事実上、拒否権はなし。半ば強引に、男によって新人の死神のパートナーにされた睦月の視点で紡がれる、幻想的で何処か儚さを感じさせる生と死の物語。

個性豊かな死神たちとの出逢いが、睦月にもたらすものは一体──

そして、何故まだ生者であるはずの睦月は、死神のパートナーに選出されたのか──

是非とも、ご一読頂きたい傑作。

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