気軽に読めて、ガッツリ夢中になれる! 極上のエンタメドラマ
- ★★★ Excellent!!!
シリーズ4作目のこちら。物語はさらに熱く加速していって、今まで以上にワクワクが止まりません!
これまでのあらすじや補足も添えられていますが、やはり初めましての方には第1作目から楽しんでいただきたい「ギリシャ物語」。シリーズすべてを読むと70万文字をこえる(現時点)ので、数字だけを見るとちょっと尻込みしちゃうかもしれませんが、大丈夫です。だって、すごく面白いんです!
ギリシャ物語の見所のひとつは「すれ違い」だと思います。登場人物たちが物理的にすれ違ったり、精神的にすれ違ったり……。しかも、キャラたちは誰もが強い思いを抱き、生き生きとしているので、すごく感情移入できちゃうんです。ストーリー展開に何度「ああー!」「なんてこった!」等と叫び、キャラに心を寄せて「違うんだよお」「切ない……」「とんでもねぇ奴だ!」等と情緒を揺さぶられたことでしょう。
ストーリーの軸・各キャラの軸が、シリーズを重ねてもブレないのもすごいです。だからこそ、読者は「これぞギリシャ物語!」とずっと夢中でいられるのだと思います。主人公たちの前に次々と立ちはだかる障害といい、その他のいろんな点といい、作者様の筆力の高さに尊敬の念を覚えます!
そういったエンタメ性は、読者が楽しむための作者様からの「プレゼント」と言うことも出来るのではないかと思うのですが、ギリシャ物語にはもうひとつ、作者様から読者へのプレゼントがあると私は思っています。それは「読みやすさ」です。
一文ずつ改行が入っているのでスマホから読んでも視認性が高いですし、1エピソードの文字数が2000文字前後なので休憩を挟んだり、隙間時間に開いたりと自分のペースで気軽に読み進めることができます。さらには、人物紹介やストーリーのおさらい等もあって理解も深まります。
これらも、読者が作品を楽しむための作者様からの心遣いなのだと、私は思うのです。
読み続けても楽しいばかりで全く疲れず、Ⅱ【後編】も2日で最新話(第三十章 恐ろしい薬 5)に追いついてしまいました。この先の物語も楽しみで楽しみでたまりません!
激推しの作品です!