複数の都市国家の思惑が絡み合い、事態は錯綜する！

『ギリシャ物語Ⅱ【前編】』にて崖から落ちて怪我を負った、アテナイの美貌の青年ティリオン。
スパルタ残兵の隠れ陣に運ばれ、治療を受けることになるが、ティリオンを担当した医師の様子はどこかおかしくて――？

アテナイとスパルタだけでなく、コリントスやテバイまで、古代ギリシャに勃興した複数の都市国家間の利害が絡み合う後編。
一方で国家間の関係を越えた恋や愛情も渦巻き、事態は混迷を極める！
事態は転がりに転がって、どこへ行きつくのか！？

登場人物は多いですが、全員が個性豊かで、しっかりとした意思を持っているので、分かりやすいです。
群像劇的な部分もありますが、悪役は悪役です笑
憎らしい奴（非常識な〇〇〇者）が出てきますが、現在まだピンピンしてます。

『ギリシャ物語』シリーズを読んできた身としては、どうしてもスパルタのアフロディア姫とティリオンの恋を応援したくなるのですが、あり得ないほど前途多難！
絡まった糸がどのようにほぐれていくのか見当もつきません！
キャラクターもストーリーも面白いのでぜひ読んで！！