対立するメッセージで伝えたいメッセージを揺さぶる。
努力。友情。勝利。
なんか嘘くさいメッセージだなって思った、そこの君!
そう。わかる。でも、ならば、それがストーリーを語るきっかけかもしれませんよ。これらに、反発するメッセージを持ってくるのです。
才能。支配。社会的偽善。
こういう主張を持った主人公が、努力と友情を大切にするヒロインに惹かれていく。ちょっとストーリーが生まれる予感がします。
簡単な例で具体化しましょう。
暗殺者の男性主人公が、なぜか女学校に入学し、ヒロインの美少女に出会う。ヒロインから毛嫌いされていたが、ある事件をきっかけに互いに惹かれ合っていく。裏切りと陰謀がうずまく王国で、果たして二人は結ばれるのか?
恋愛要素を組み合わせました。どっかで聞いたようなストーリーですが、それだけに王道かもしれませんね。
そして男性主人公には、徹底的に才能に酔いしれるダークヒーローを主張させます。彼はどうみても主張が強力なキャラクターです。安易にヒロインの考え方になびかせてはいけない。
健気なヒロインの明るさに少しずつ染まっていく主人公。順調に見えた二人だったが、ある日、主人公がヒロインの暗殺を依頼される...みたいな。要するに「転」です。これが、ストーリー全体を大きく揺らがすのか、あくまでプロローグ的なものなのかは、書き手の解釈によるでしょう。
要するに、相反する主張がストーリーに自然に溶け込むことで、没入感を生んでいます。ですから、一見、自分には使えそうなメッセージじゃないと思ったら、対立メッセージを、ぜひ考えてみてください。
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