聞くも触れるも

 本作の一文字一文字が、滑らかな音符のように心地よく心に響いていく。

 せっかくの名曲も、演奏されなければ意味がない。そして、名曲と名奏があわさることにより感動が生まれる。

 感動とは人の心が動くことだ。主人公は彼女の演奏に強く動かされ、彼女の音を追う。鍵の海で踊る兎が二倍に増えるのか、兎を手にする狩人になるのか。

 必読本作。

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