概要
それは恋心にも似て…
辺境の別荘付きの従僕見習いであったアラン。
別荘の持ち主である富豪一家が避暑に訪れ、4歳のお嬢様の希望で、ブランコを揺らすことに。
日常の何気ない一瞬が、突然、人生に輝きをもたらすことも…。
別荘の持ち主である富豪一家が避暑に訪れ、4歳のお嬢様の希望で、ブランコを揺らすことに。
日常の何気ない一瞬が、突然、人生に輝きをもたらすことも…。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この恋愛はノスタルジー。おすすめ!
ブランコが揺れる。
揺れる。
赤銅色の美しい髪をゆらし、少女は笑う。
眩しい光が揺れる。
侍従のアランは、目をすがめる。
……あまりに眩しい光……。
別荘の夏。
愛だったのか。
想いをよせていたのか。
富豪の娘と、侍従。
二人の間には、どうしても超えられない、大きな川があった。
切なく、甘く、感涙必至。
ロマンティックで、端正な筆致。
けっこうドライなので、読みやすい。
読了後、なんともいえない切なさと、揺れるブランコの残像、まだらに影を落とす夏の木漏れ日が、読者の胸いっぱいに広がります。
ノスタルジー。
これは、絶対読んでほしいなあ。
おすすめですよ。
ぜひ、ご一読を! - ★★★ Excellent!!!ブランコにふわり揺らされ、こころ持ってかれ
たった一粒の滴が。
こんなにも美しく広がる大海になるなんて!
なんて素敵な物語なんでしょう……
静かに揺れる、年月、こころ機微、輝く光、秘めた感情。次第に大きく大きく揺れて ついぞ 私の心を離しませんでした。
中盤の生命の躍動感あふれる、空の青さや、陽の光、眩しい笑顔の、あのシーン。
共に風を受け、太陽の元、空に駆け上がるような。
まるッと気持ちを持っていかれる、素晴らしい高揚感を味合わせていただきました。
言わずもがなのラストシーン。
私の新たな雫も持ってけーい!!泣かされました(笑)
あなたも、この短編世界に、ふわり揺らされ持ってかれみませんか?