鬼ヶ島の姫様は臣下とイチャイチャしながら領地のために精を出す!

鬼ヶ島の姫・弥生が婚約破棄を条件に婿殿を探しに島を出る、というのっけからものすごい開幕です。
弥生のお供は、彼女が愛して止まない臣下の長月。
二人は知らなかっただけで両思いの関係でしたが、ひょんなことに、流れ着いた異国イムの地で長月は地方都市リッパの領主代理を任されます。
そこで晴れて夫婦となった二人はラブラブしながら、鍛冶・商人・農業・建築ギルド長をはじめとする領民と仲良くなっていきます。
(主に腕っ節で)

実に早い、軽快なテンポで進んでいくためスイスイ読めてしまいます。
弥生と長月の関係も、ラブラブしたいし、早く初夜も迎えたいという二人の悶々とした日々が笑いと共に描かれます。

鬼ヶ島の姫であった弥生は経営ごとには向いていなかったのですが、長月は鬼ヶ島の経験を元に立派に領主の仕事に取り組みます。
そして、土砂崩れという災害を契機に、弥生は本領を発揮!

弥生の魅力は非常に前向きで明るく、剛毅な性格であること!
時には拳で、時には頭脳で、時には周囲を巻き込んで迫り来る災害を回避しようと奮闘します。

明るさ、笑い、ラブラブ。
三拍子揃った本作を、是非、ご一読ください!

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