概要
どうして、こんなにも胸が痛くなるのだろう。
文化祭の後、美術室の片付けをしていた「私」は、偶然、春に引退した憧れの「先輩」と再会する。迷いや葛藤、様々な感情の中で「私」が気づいた、この気持ちの正体とは――
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- ★★★ Excellent!!!かけがえのない時間は、アクアグレイ
文化祭の後夜祭の裏で、美術室で絵を描く「私」と先輩。
「私」を通して見える先輩の表情や仕草のひとつひとつに、淡いぬくもりを感じます。
かけがえのない青春の一瞬を切り取った、ただ一緒に絵を描くという何気ない時間。そこで描かれる「私」の先輩に対する想いは、青草のように苦く、まだ若い緑の香りがします。
先輩の強い意志の光に照らされて、「私」の心が想う「描きたい何か」が照らし出されます。同時に「私」の先輩への想いも――。
「アクアグレイ」。グレイがかったアクア色。
みんなが後夜祭の裏で楽しむ中、「私」と先輩の2人きりの時間は、まさにアクアグレイ。
青々しい若葉のような想いを抱えたまま、もうすぐ卒業…続きを読む