ダンジョン美食倶楽部

本宝治洋一（３０）は突然現れた上司の一方的な命令で、１５年間住み込みで下働きをしていたレストランから追放された。

途方に暮れた先で、辿り着いたダンジョンセンター。
そこで同様に住み込みで働く顔見知り、藤本要に事情を話し、ちょっとしたアルバイトをすることに。

轟美玲誕生祭。
地域住民の希望の星、世界で活躍する少女をもてなすための誕生祭では決まってあるものを売り出すという慣わし。
その焼き手が不足しており、洋一は飛び込みのバイト先として雇われることに。

そこで真価を発揮する洋一の技能。
同業他社を抑え、一番に在庫がなくなるほどの売り上げを叩き出し、勧誘した藤本要は心に決める。

「なぁ、ポンちゃん。オレと組んで二人で配信者をやらないか？」

寝耳に水の言葉を浴びせられた洋一は熟考ののち『ダ…続きを読む