圧倒的世界観

気付けば、一気読み。
和ものも中華も普段は読まないのですが、これはもう、引きずり込まれるかのように読んでしまいました。

孤独を知る者というのは、ぬくもりを求めつつもそれを拒否する傾向があります。
寂しさを知っているからこそ、失いたくない「なにか」を持ちたくないのです。

このお話の二人は、孤独であることを捨てました。
その結びつきや、その後のお話、どれをとってもすべて美しい。
墨で描かれた画が、読み進めるうちにどんどん色付いていくかのような感覚。
お勧めです。

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