幻想的で残酷な美しい夫婦の物語

閉鎖的な因習の村で生贄となった椿。
しかし、暗闇に潜む神……異形もまた悲しい過去を持つ男でした。
一週間という、区切られた時間の中で心を通わせる二人。

椿の取った選択は……

衝撃的な幕開けと共に、夫婦の契りを結ぶ椿と朧。

おどろおどろしく、残酷な描写が美しくさえありました。
世界で二人ぼっちになった夫婦。

常に纏わり付く、死の幻影。
しかし、二人は闇の中でこそ輝くのです。

作者さんの、別作品を拝読させていただいてますが。
単発エピソード連作、オムニバスでその真価を発揮される方です。

既に狐とのエピソードも登場していますが。
バリエーションもきっと多いことと思います。

私は、この夫婦の行く末を見てみたい。
純粋にそう思います。

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