流れる水に溶けて神となるか、人の身にあるか

さらさらと水は流れていく。この流れは、濁りのない清い水だ。
それほどに美しい描写にて描かれるのは、狭間で揺れるひとりの心。
溶けてしまうことを選ぶのか、濁りある人の世を選ぶのか。
果たして彼女はどちらを選択するのだろう。

揺れる彼女を繋ぎ止めるものは何か、そして「もしかしたら」と疑いつつも確証を得られないものが、最後に形となる。
その選択に間違いなどない。もっとも、どちらを選んでもきっと間違いではなかったのだろうけれど。

美しい物語に、溶けてみませんか。
ぜひご一読ください。