最後まで目が離せない!仮面、小鬼……迷い込んだ不思議の村で見つけたのは

民俗系推理作家である主人公は「禍魔の仮面」という呪物を調べに長野へと向かう。しかし乗っていたバスが事故に遭い、おかしな村へと辿り着いてしまう。

迷い込んだ村は、民俗学的な視点だけでは解釈ができないほどに不思議なことで満たされています。次々と遭遇する奇妙な出来事、概念。
読者である私も、不穏な濃霧の中にいるような心地になりました。
しかし、違和感を覚え、手探りしながら物語を進んでいくうちに、全ては朧気に繋がり始めるのです。

謎はたくさん、丁寧に提示されます。そして、最後に余すことなく解決されます。
ファンタジー小説のようにも思える世界観ですが、数々の伏線が綺麗に回収され、全ての真相が明らかになる衝撃とスッキリは、まさしくミステリーです!

本当はもっとたくさんのオススメポイントを挙げたいのですが、ちょっとした一言がネタバレになってしまいそうで書けません。
ぜひ、ご自身でお確かめください。安心してこの面白さに飛び込んでください。
最後の最後まで味わい尽くしてほしい作品です!

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