脱出



完全に死んだことを確認した後、俺は休息をしていたしていた。ちなみに倒したケルベロスはだんだんと消えていった。ふー終わったーケルベロス、あいつやばすぎだろ。肉体的には疲れてないけど精神的に疲れたな。てゆうか、めっちゃレベルアップしてるじゃんちょっとステータス確認してみよう。



ステータス


種族  フィンキングストーン

レベル9/ 15


体力   250

攻撃力  140

防御力  300

魔力   240

素早さ  140


種族スキル

【自動成長】


固有スキル

【ストア】

【思考加速】

【スキル合成】


スキル

【鑑定】

【魔力自動回復】

【火魔法】

【魔力強化】

【獣化】

【人化】


称号

【生まれ変わりし者】

【格上への挑戦】


おお、もう進化の為のレベルが半分を超えてる。やっぱり、強いやつを倒すほどもらえる経験値が多いのかな。でも、あのクラスの魔物をあと1、2回倒さなきゃならないんだったら結構ヤバいんだけど。そう言えば新しく手に入った称号とかスキルを確認しとかないとな。


称号【格上への挑戦】

自身よりも遥かに強い格上と戦うことで獲得できる。もらえる経験値が1.5倍となり、格上と戦うときステータスが2倍となる。



スキル【獣化】

魔物が魔獣を倒すことによって獲得することができる。獣化すると攻撃力と素早さが3倍となるが他のステータスは2分の1となる。



スキル【人化】

知性を持った魔物が敵を倒すことで獲得できる。人の姿になることができる。このスキルを持つことで進化できるものも存在する。



獲得できる経験値1.5倍って最高かよ。これがあれば通常よりも1.5倍のスピードで成長して、進化できるってことじゃないか。これはとても嬉しいけど、だけど、獣化ってなんだよ。人化は人間の姿になれるから嬉しいけど、獣化ってケルベロスみたいになるってことでしょ。なんだかなー性能はいいんだけど。


でも、人化があることで進化できるものがあるってなんだろう。他のやつより特別ってことはなんとなくだけどわかる。とりあえず、少なからず人間と繋がりがあるってことだ。魔物にはできない人間だからできることが使えるようになる、て感じだったらいいなー。そう思いながら俺はダンジョンの探索を再開した。


2時間後


床、壁、天井全てが石レンガのようなもので造られている全く変わり映えのしないダンジョンを進んでいると急に道の奥から


「「「「ピギャーーーーー」」」」


と言う複数の魔物の声がした。なんだ?魔物か?でも声は複数聞こえた。と言うことは魔物の集団がこの先にいるのか?そう思って進んでいくと、そこにはクレーターのような大きな穴があった。


「なんだ…これ」


そう俺は言葉をこぼした。何故なら穴の中には数え切れないほどのネズミの魔物がいたからだ。ヤバい、2、3匹だと思っていたのにこれはヤバい。一体コイツらはなんなんだ。


あのネズミを鑑定



『スワードラット』 B+

常に集団で活動する魔物。一体一体はそこまで強くないが、その強さは数の多さにある。少ないので100匹で、多ければ万を超えることもある。一度戦えば永遠に襲ってくる為ランクはとても高い。


多くて万?いやいや、コイツらは間違いなく5万は超えているぞ。なんでこんなにいるんだ、ん?何かこっち見てるっ…もしかして気づかれた?


「「「「ピギャーーーー!」」」」


やっべ、気づかれた。逃げ場は…だめだ、鑑定には永遠に襲ってくるって書いてあったから、多分逃げてもだめだずっと襲ってくる。だったら


〝火魔法 : level1 火球〟


火球の連打だ。一対一対は弱いんだったら、火球を連打していれば倒せるはず。


10分後


だめだ、キリがない。一体一体は弱くても次から次えと襲ってくる。これじゃだめだ、一気に片付けないと勝てない。もっと高い攻撃力と素早さで押し切れば何とかできるかもしれない。やるだけやってみますか。


【獣化】発動


スキルを発動した瞬間に、俺は視点が低くなった。そうして3秒ほどたつと、俺は白にちょっと青がかった狼になった。ちなみにケルベロスみたいに邪悪そうじゃなかったからそこはとてもうれしかった。


さてとここからは殺戮の時間だ


4時間後


〔レベルアップしました。マナを獲得しました。〕

〔レベルアップしました。マナを獲得しました。〕


はぁ、はぁっ…お、終わった。あいつら相手には魔法連打じゃなくて、物理で素早く殴った方が強かったな。獣化のスキルもっといてよかった。多分これなかったら負けてた。でも、あれだけよってもレベルは2つしか上がらないんだな。多分一体で得られる経験値がとてつもなく低いんだろうな。


よし、もうしばらく休憩したらこのメルテノダンジョンの探索を再開しますか。


探索1日目


特に何もなかった。途中で5回位スワードラットに襲われたが初めて襲われた時のこと思い出しながら、戦ったら意外と簡単に倒すことができた。


レベルが1上がった



探索2日目


今日も特に何もなかった。今回は魔物には一切襲われずに探索できた。


レベルは上がらなかった



探索3日目


今日は新しい魔物と出会った。どうやら名前はナイトバットと言うらしい。名前の通り、夜にしか活動しないらしく、朝と夜を見分けるために重宝している。


レベルが2上がった



探索4日目


今日は上に行くための階段を見つけた。ここが今何階なのかは知らないがこれを上がっていけばいつか出てると思う。


レベルは上がらなかった



探索5日目


今日は新しいものに出会った。ヘビーウルフと言う防御力が高い狼に出会った。火球を20発位打ったら倒れた。火球って結構強いのかもと思った。それと同時にケルベロスの化け物っぷりを再確認した。


レベルが1上がった



探索6日目


進化することができるが、このダンジョンを脱出した記念として進化することにした。進化先もまだ見ていない。これからの楽しみの1つだ。そして上に行く。階段見つけた。敵がだんだん弱くなっている気がする



探索7日目


やっぱり敵が弱くなっている。もしアニメの通りならどんどんと入り口に向かっていると思う。この調子で頑張ろうと思った。上に行く階段を見つけた。何か階段見つけるのに慣れた気がする。


レベルは上がらなかった



探索8日目


今日も上に行く階段を見つけた。もしかしたらと思い、ダンジョンを調べてみたら、上に行くにつれて、だんだんと階層が狭くなっていることがわかった。


レベルは上がらなかった



探索9日目


もうここら辺の敵はワンパンで倒せるようになった。もうそろそろ出口だと思う。久しぶりに外に出ると思うとワクワクしてきた。


レベルは上がらなかった



探索10日目


よし、ついっ…ついに出口を見つけた。このダンジョンで目覚めてから一体何日経ったんだろう。あまり、日にちは立ってないと思うけど1日1日の内容がとても濃かったな。そうだ忘れてたけど出た進化するんだった。どんな進化先になってんだろうな。それ以上にこの異世界はどんな感じなんだろうか。不安5割期待5割って感じだな、

そう思いながら、俺は出口である鉄の扉を開けた。


『ギィィィィィイ』


そして俺はこの世界の土に足を踏み入れた。



ダンジョン編終了


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る