第二章 王都までの道のり
初めての街
「へえ、王都か…いかにもファンタジーだな。で、どれくらい時間がかかるんだ?」
「まあ、転移魔法を使えば一瞬で行けるんだけど、レインに魔法を教えなきゃいけないしね、それにレインもこの世界のことをもっと知りたいと思うからね。だいたい二週間ぐらいじゃないな?結構近いし」
近くでも2週間かかるのか、やっぱりこの世界には車とかそういうものはないんだな。やっぱり馬車とかかな。でもはじめての体験だから結構楽しみではあるけど。
「じゃあ、早速だけど行こうか、王都に」
「で、やっぱり定番の馬車で行くのか?乗るとしても、どこで乗るんだ?」
「うん、場車で行くんだけど乗る場所はここから1番近い街かな。だいたい3時間くらい歩くよ」
なるほど、さすがにここに馬車がくるわけじゃないんだな。
「でも、着いたらすぐに馬車に乗れるわけじゃないだろ?どうするんだ」
「うん、さすがにすぐに馬車に乗れるわけじゃないからしばらく町に滞在することになるだろうね。」
「だとしたら野宿をするのか?でも、それだと疲れがたまらないか?」
「いや、普通に宿を二部屋取る予定だけど?流石に野宿はきついからね。」
「えっ、俺金を持ってないけど」
「あ、そうじゃん。どうしようか、1人で野宿にさせるわけにもいかないし、ボクも野宿しようかな。」
「いや、ダメだろ。連れて行ってもらうのに野宿にさせるのは…」
「まあ、仕方ないし、あとで考えるとしようかな」
「ああ、そうだな」
そう言って俺たちは一番近くの街に向けて歩き始めた。まあ、もちろん魔物が出てきたが、アレンが全て転移魔法でどこかにやってしまった。やっぱりこいつは化け物だと改めて思った。だってあれだよ、笑顔で襲ってきた魔物を屠っていくんだよ?めっちゃ怖いんだけど。味方ならとても頼もしい限りだけど、今は契約でそうなっているだけだからな、もし契約が切れた時に敵対したとしても勝てるようにしっかりと強くならなきゃいけないな。
そう思いながら3時間歩き、ついに俺たちは一番近くの街、俺にとっては初めての街にたどり着いた。
「さあ、ついたよ。ここが一番近い街。要塞都市ウォルフォートだよ。要塞都市って言われる通りにこの街全体が防壁で囲まれてるんだ。なんかずいぶんと前に帝国から攻められて陥落したらしくてね、その対策に立てたそうだよ。」
「相変わらずお前はよく知ってるな、まあ、この世界の人間だからって言われると何も言えないけど…で、後回しにしてた宿ってどうする?」
「ああ、それはここへ向かっているうちに考えたよ。一応ボクは金貨20枚を持っている。ここら辺の宿だったら多分銀貨2、3枚くらいじゃないかな?だから一応2人分取れるけどこれからのことを考えるとちょっと、て感じだからひとつの部屋を2人で使うことにしました。」
「ふうん、あっそ。それでさ、その金貨とか銀貨とかの金の単位を教えてくれないか?」
「ごめんごめん忘れてたよ。」
レアン曰く、鉄貨10枚で銅貨1枚。銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚。そして金貨10枚で聖金貨が1枚ってことらしい。日本の単位に直すとこんな感じだ。
鉄貨 100円くらい
銅貨 1000円くらい
銀貨 10000円くらい
金貨 100000円くらい
聖金貨 1000000円くらい
結構綺麗に分かれているんだよな。これだったらややこしいことにもならなそうだ。よかったよほんとに。
「ありがとう、よくわかったよ。で、まずは何をするんだ?」
「うん、まずは冒険者ギルドにか言ってカードを作るよ。まあ、言ってみれば身分証明書みたいなものだね。カードを持っておけば他の街に行く時に、ここにはないけど関税がかかる場所でカードを見せるだけで通ることができるんだ。」
「なるほどな。つまり今のうちに持っておけば後々便利って言うわけか。」
「そういうことだよ。と、話しているうちに着いたね。ここが冒険者ギルドだよ。」
そこには風情のある木造の建物があった。
石に転生した俺は、スキルを駆使し賢者となる トラさん @tetoito
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。石に転生した俺は、スキルを駆使し賢者となるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます