概要
――これは魔法使いが物理型(?)として無双する、ふざけた物語である。
柊(ひいらぎ) 奏多(かなた)は高校三年の春、卒業式当日の帰り道に道路で車に轢かれあっさり死んだ。
目を覚ませばそこは夢にまで見た異世界である。職業は『魔法使い』。魔法が撃てる! と喜んだのも束の間、魔法使いなのに何故か魔力ゼロで魔法が撃てない。なら剣を……と思うも他の武器を持つことさえ許されなかった。
開き直った柊は持っていた杖をひたすら振り回しレベルを上げていく。戦闘の度に杖が折れる日々。
しかし杖は折れても心は折れない――
「魔法使いなのに新しい杖を買えず同じ杖を買う日々……屈辱だ」
……ことはなく、折れることもある。
更にレベルを上げ手に入れていくスキルは、全て”物理に特化”したものだった。
「……俺って本当に魔法使いなのか?」
――これは魔法が使えない魔法使い
目を覚ませばそこは夢にまで見た異世界である。職業は『魔法使い』。魔法が撃てる! と喜んだのも束の間、魔法使いなのに何故か魔力ゼロで魔法が撃てない。なら剣を……と思うも他の武器を持つことさえ許されなかった。
開き直った柊は持っていた杖をひたすら振り回しレベルを上げていく。戦闘の度に杖が折れる日々。
しかし杖は折れても心は折れない――
「魔法使いなのに新しい杖を買えず同じ杖を買う日々……屈辱だ」
……ことはなく、折れることもある。
更にレベルを上げ手に入れていくスキルは、全て”物理に特化”したものだった。
「……俺って本当に魔法使いなのか?」
――これは魔法が使えない魔法使い
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