子を産み育てるのには苦労もあり、喜びもあり。この連作短歌では、ひとりの人として育ち歩き出そうとする子を愛に満ちた目で描きます。しかしどこかロジカルな、一個の生命体の変化を興味深く観察するような雰囲気もあり、それが味わいになっているのだと感じました。作者さまの繊細な言葉選びと着想、五七にこだわらない音のはこびに脱帽です。
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