一見すると自然の描写を巧く切り取る短歌にみえますが、その裏に隠された意味合いを見出だすと全く異なる短歌になります。先人はよく人を褒めるな、と言いますが、先生は「本当の天才」なのかも知れないと感じます。「本当の天才」とは才能有る者を指すのでなく、基礎を徹底的に身に付けている方々です。才子、才に倒れる。この言葉は何でも出来る人は才能に頼って物事を極められない状態を言います。「本当の天才」は才能に関係なく一つ一つを丁寧にこなします。最初の短歌から徹底的に基礎に立ち返り、研鑽した姿が感じられる短歌です。
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