第八十六話まで拝読し、衝動的に筆を執りました。
戦うことへの恐怖、戦いそのものの苛烈さ、戦って散ってゆく人々の想い、遺された人々の意志。
バトルファンタジーに欲しい要素が所狭しと詰め込まれています。
ダークファンタジーにつき、ネームドキャラの中でも容赦なく脱落者が出ますが、意味のない死は一つもありません。
皆何かのために戦って、その想いを受け継ぎまた立ち上がる誰かがいるのです。
読み進めるごとに、「ここまで読んで良かったな」と何度でも思えます。
キャラクターが生きているので、読んでいて心地好いですね。
物語の重厚さと、それに負けないキャラクターの魅力が光る作品です。