織田家と美濃攻略

第八話

風が織田家に慣れてきたある日、ある部屋から気になる声が聞こえてきた。

「信長様、行かせて下さい。市場に面白そうな事があるらしいです!」

「その情報はどこから仕入れた。」

「市場に行ってた鳥ちゃんからです。」

そんな会話を聞いていると話をしていた鳥がやって来た。

「どした、だれか話していたのを聞いていたのか?」

「正解。よく当てれるよね。」

「まあな。」

今川からの潜入から帰ってきた鳥は月花の幼い頃からの親友で、人のがやっていた事を見なくてもわかるらしい。

「で、だれの会話覗いてたんだ。」

「濃姫様が市場に行きたいって、信長様にねだってるの。」

「あー、たぶん俺のせいだ。市場で面白そうなのがあったから濃姫様に伝えたんだ。」

「で、こうなったと。」

そんな話をしていると、ふすまの向こうから、声がしてきた。

「風ちゃーん、鳥ちゃーん、いるんでしょう。出てきて意見を聞かせてよ~。あたしと、お市ちゃんが市場に行ってもいいか~。」

「ばれてんな。」

「てゆうか、いつの間にかお市様もになってるし。まぁ行こ、鳥」

「そうだな。」

「失礼します。風と鳥です。」

「で、どう思う。」

「ほら、風」

「え、えっといっても大丈夫だと思います。でもお姫様なので護衛をつけた方がいいと思います。」

「じゃあ風、護衛をお願いするぞ。」

「はい!」

こうして楽しい買い物が始まろうとしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る