第四話

戦支度が終わり、信長様が紹介してくれた黒い馬に乗り、私、月花を含む五人と共に信長様は出陣した。

「始めは熱田神宮に集合する!いくぞ、風、月花!」

「「はい!」」

熱田神宮で軍を待っている間、私は髪を結んでいた。

「ふうん、未来でもこれ使っているんだ。」

「月花、驚かさないで。」

「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだ。」

「別いいけど、未来では伸びる紐を使ってみんな髪を結んでいるよ。これ使って髪を結んでるのは私ぐらい。」

「じゃあ、何でそれで結んでんの?その伸びる紐で結んだらいいじゃん。」

「お母さんの形見なの。私のお母さん幼い頃に死んじゃって。それで、私はそれが悲しくてずっと部屋に引きこもってたこともあったっけ。そんな時見つけたのがこの水色の髪飾りだったんだ。だから大事な時はこの髪飾りつかってるの。」

「で、初陣だからその形見の髪飾りを使うってことね。」

「いや、戦の時は毎回つける。だっていつ命を落とすかわからないからね。」

「確かにね。」

そんなことをはなしているうちに結構軍が集まってきた。そしたら信長様が来た。気付けば、雨も降っていた。

「風、月花、ちょっとこい。皆に貴様らの事を教える。」

「「はい。」」

「皆、こっち見ろこれから織田軍の軍師と忍びを紹介する。軍師の風と、忍びの月花だ。」

「軍師の風です。よろしくお願いします。」

「忍びの月花。よろしくお願いします。」

「追い風で雨で足音も消せる。天も我らに味方しておる!出陣だ!」


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