第二話

「はい?」

私の頭は混乱した。えっ、いきなり。それに、なぜ軍師?

「だって貴様、天才なんだろ。それに剣術が得意なら戦場に行っても大丈夫だろ。」

「でも、未来から来た私が軍師になるのはちょっとアレなのでは‥‥」

「未来から来た?そんなの関係無い。未来なんか他国と同じだろ。」

「全然違いますよ!」

「もうすぐ今川との大戦がある。それが貴様の初陣になるだろう。」

信長は私のツッコミを無視して話をすすめた。

軍師‥。作戦などを考える役割。始めは混乱したけど、よくよく考えてみれば軍師になるしかない気がしてきた。私はこの後、行き場がない。運よく、信長が私の取柄から拾ってくれようとしている。このチャンスを逃すと行き場がなくなり、さまよって、恐らく死ぬ。だからこれしか道はない。

「わかりました。信長様の軍師になります。」

「よし、これから頼むぞ、えっと‥」

「風です。」

「これから頼むぞ、風!」

こうして私は晴れて(?)信長様の軍師となった。十分ぐらい信長様と話していたら、一人の女の子が入ってきた。

「失礼します。」

「ん、月花(げっか)どうした。」

月花とゆう女の子は年は私同じくらいの綺麗な女の子だった。

「信長様、このお方は?」

「そういえば家臣の事は話してなかったな。つい最近やっとった俺の忍びの月花だ。年も近そうだし仲良くしてやれ。」

「信長様の軍師の風です。」

「月花です。お願いします。

信長様、今川の軍が半刻(一時間)ほどまえに出陣しました。」

「わかった。

よし風、早速出番だ!」

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