第十話
「今日は、三河の松平元康殿が来るんだっけ。」
私は月花と鳥と今日の予定を確認していた。軍師として少しは慣れてきた。作戦を考えるほかにも、いろんな仕事があって、正直驚いた。そして今日は三河の松平元康殿(のちの徳川家康)が信長様と同盟を組むために清洲城にやって来る。
「そういえば月花と鳥は元康殿のこと知ってる?」
「僕は知らない。でも、屋敷に忍び込んだことがある。大した成果はあげれなかったけど。」
「俺も元康本人は知らないが、その部下の服部半蔵正成って人は知ってるぞ。」
「どんな人?」
たしか服部半蔵正成って確か徳川家の家臣でよく忍びと間違えられる、武士だったはず。
「家は忍びを束ねる服部家で、代々忍びだったけど、正成の代から父親の遺言で武士だったはず。性格は明るくて、運動が得意だったはず。」
「よく知ってるね。なんで?」
「もともと俺の両親が忍びで徳川家に仕えてたんだけどあることがきっかけで伊賀に戻ったんだ。そこで月花とあったてわけ。で、親がもともと徳川家に仕えてたから俺も徳川家にいて少し上の正成とは兄妹のようにそだっだからな。今でも手紙でやりとりしてるからね。」
「えっ、でも敵同士だったわけでしょ。なんで手紙でやりとりできているの?」
「俺が忍びだって忘れたのか。」
「そうだった。もうすぐ元康殿が来る時間。行こ。」
「そうだね。月花。鳥も行くよ。鳥は久しぶりに幼馴染に会えるだろうしね。」
「ああ。行こ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます