静かで美しい謎と日常

物語は裕佳子が弓道場で目にした「袴の彼」が誰なのかという謎が軸となります。
謎解きと合わせ、裕佳子の同級生、思いを寄せる川野君との日常生活のさまざまなやりとり、食事、におい、そしてイソヒヨドリの声が物語を丁寧につむいでゆきます。
読みやすく、まるで情緒あるテレビドラマのようにわくわくしながら時に涙を浮かべながら読み進めました。
「ああ、終わっちゃった」
(最終話)というタイトルを目にして真っ先に思いました。

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